以前の記事にも書いていた本を読み終えた。
刺身や天ぷらの食べ方から、日本間や引き戸、電話や万年筆という事まで、多様なテーマを短く書いている。
男気とか粋とかいう格好つけの考え方ではなく、全体的には、スマートさや思いやりの大切さというものが共通項のように思えた。文庫化された3年半前、昭和56年4月の発刊とは思えない、今にも通じるものばかり。途中何度も、その普遍性を感じ驚いていた。
解説を常盤新平が書いてあるが、若い時代に読んでおきたかったとあるが同感。さりとて、今でも遅くはない。これからの食事の場面や、普段の過ごし方が少し楽しくなる、少し背筋が心地よく伸びるような読後感を得た。
珍しく、たまに読み返すであろう、わかるであろうヒトには勧めたくなる、そんな本に出会った。これだから、読書は、そうそうやめられない。
よろしければ、他の記事もhttps://kazukun2019.hatenablog.com/