暖かくなる予報を聞き登校すると、袴姿の学生が親子で構内を歩いている。そういえば、入る時も、大学の銘板の前でスナップを撮る親子もいた。
今日は学位記授与式。駐車場の前でも、着替えを済ませた親子がパチリとしている。華やかな袴にも、毎年のトレンドを感じる事が出来る感性にホッとする。
学部の担当をしていた頃は、式場で式次第を渡す仕事になる。両手で渡すと両手で受け取る。
「お世話になりました」、「ありがとうございました」と声をかえてくる学生がチラホラ。
その一言で、この一年が報われたように感じる。そして、そういう学生が年々、増えていくことに喜びを感じていた。
あとは、壇の袖で、授与する学位記をセットする担当もあった。そこは、授与代表や答辞を述べる卒業生の顔と言葉を間近で見聞き出来る特等席。自分の大切な経験を自分の言葉で述べる様子は、チカラ強くもあり、もちろん感涙ものになる。
伸びゆく学生に、自身の伸び?を重ねることはないにせよ、洋々たるものばかりではなく多難な事もあろうが、その人らしく、これからを歩んで欲しい。そう願うばかり。
今日は、時折強い風が吹く。風に向かうのかそれに乗るのか、はたまた背を向けるのか。今日に相応しい風の日だった。
木蓮越しのサクラ越しの空と雲@喜多方2017春