翌朝は快晴。昨夜の風景を確かめる。
ゆりかもめで、同じ道を戻ってとも考えていたが、駅のホームで反対の進行方面を見ていたら、自然と好奇心に任せて乗ることにした。同じ道を戻る定番と、その先の予定行動を、ちょっと変えてみたくなった。知らなかったその先に何があって、どう感じるのかを、やはり試してみたくなったというのが、解説になるかと。出先故にトライアルしてみたい気持ちが潜在的にあることは嬉しいもの。感性が刺激される機会を得た。駅の名前が青海おうみ、というだけあって、きらきらひかるそれを見たからかもしれない。
つぎは〜〜豊洲市場前〜〜のアナウンスに、一瞬だけ迷ったが、ここは、せっかくだから、と予定外の降車。逆方面自体が予定外だから、程度も罪悪感?も自然と軽くなる。平日ながら向かう観光客の多さに、都会の人口の多さを如実に感じて、どんだけヒトいるねん!と突っ込みたくもなるし、気後れしそうにもなるのを、自分もそのうちの一人として紛れさせる。
食の事をチョイとだけでも考えてみる機会になっていたら、それでいいのかもしれない。という想いは、美味しいお寿司を食べている間だけは、少し忘れていたとしても。
ゆりかごめ越しの市場と至福のショット。
満腹中枢が刺激されると、今日の一日が終わってもいいくらいの幸福感を得て、この先の予定は全てオマケになるところをグッと抑えて、ららぽーとへ。水上バスの乗り場もあるところで、物色三昧で過ごした後は、海風を感じながらのコーヒータイム☕️
都心に向かう頃には、程よく日が傾き始めていた。
平日とはいえ週末の夕方ともなれば、銀座のデパ地下も、美味しい匂いを纏う人でひしめいている。来たら外せない文房具店では、話題の品を見つけて心の中でガッツポーズをする。歩く物欲が遺憾なく発揮された場面だった。好きな土地の京橋を過ぎ、八重洲地下から入ると、東京駅の駅ソトも駅ナカも帰宅と観光帰りと出張帰りのヒトで、さらにごった返している。その顔は、少しの疲れも、満足と安堵に変えてくれるよう。週末はそれだけでなぜかワクワクするものと感じる。
車中でおこわ弁当を突っつき、仕事の復習と文庫本読みをしていると、いつしか、降車駅の少し手前の駅。ここで就活生とおぼしき学生数名の下車を見て、少し身が引き締まる。自分の大学の学生かもしれない。こういう帰路の終わり方も、いいものに感じる。 都会のヒトはよく歩く。スタスタよく歩く。顔色ひとつ変えずに、階段を昇り降りする。運動代わりにもなったと、駅近くの駐車場で、クルマに荷物を積みエンジンをかけながら思いつつ、クルマ社会に戻っていった。 よろしければ、他の記事もhttps://kazukun2019.hatenablog.com/