ゆく夏、くる秋、留まる夏
日差しが強くなる時間もあったが、いつのまにか涼風が入ってくる。
30度超えがない来週の天気予報。
夏が最後のチカラを振り絞って夏らしく見せようとする一方で、少しずつ秋を感じさせるようになる。
そんな夏の終わりの季節が一番好き。
夏向きの化粧水や入浴剤、日焼け止めに、アイスコーヒー。使い切る前に終わってしまうのは、終わって欲しくないからよりも、それだけ季節の変わりようは、静かにあっという間だということだろう。
24時間テレビがある週末というのも、それをあらわしている。
小さい頃は、夏休みの宿題片付けも最終週の山場であり、ある意味そっちも24時間のカウントダウンになっていた。番組が終われば夏休みも終わるというものだった。
センチメンタルという訳ではないが、熱めのお風呂を冷ますために、水を加えていくと、熱さからぬるさに変わる温度と、ぬるさから冷たさに変わる温度の両方が交じり合いながら感じることができるような感覚。最後には涼しさに向かう混沌とした温度の混ざり具合みたいなのを感じることが出来る季節。
夏は短く、秋はさらにあっという間。俄然、冬を意識することになる。
が、その前に、それまでは、この夏の終わり、秋の入り口のゴールデンシーズンを身体と心で存分に感じようと思う。
夏の終わりの金魚かな
銀座松崎煎餅の瓦煎餅、ラスイチ