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映画『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』を観てお国がらを考える

いつものシアター、いつもの最小スクリーンの最後列で、映画『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』を観る。

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【あらすじ】

北朝鮮と中国の国境にそびえる火山・白頭山で観測史上最大の噴火が発生!マグニチュード7.8の地震は遠く離れたソウルをも直撃し、ビルは倒壊し、漢江は荒れ陸橋は崩壊。未曾有の事態に朝鮮半島は大パニックに陥る。史上最悪の災害を止めるため、政府は白頭山の地質分野の権威である大学教授カン(マ・ドンソク)に協力を要請。カンは半島を崩壊させるほどのさらなる大噴火が起こることを予測する。タイムリミットは75時間―韓国軍爆発物処理班の大尉チョ・インチャン(ハ・ジョンウ)は部隊を率いて、北朝鮮へ潜入し火山の鎮静化を図る秘密作戦を実行に移す。そのためにはまず作戦成功のカギを握る北朝鮮人民武力部工作員リ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)を見つけ出し、次の大規模噴火を何としても食い止めなければならない。果たして彼らは、朝鮮半島の崩壊を阻止することが出来るのか!?

【感想】

イ・ビョンホンが限りなく主役の、それでも準主役なんだろうなあと。何より、華やかな時代を過ぎ、少し荒々しさが取れたように見えて安心した。

家族愛、人間愛、国家愛、人類愛をストレートに考えさせるのは、やはり韓国映画の醍醐味。ベタ過ぎる構成、展開にくすぐったくもなるが、それを抑えることが、この作品でも出来ていた。

この辺り、邦画、洋画というジャンルではくくれない、韓国映画の面白さとして独立しているように思う。

何より、韓国、北朝鮮、米国に中国を核の覇権争いが絡むという、ギリギリのテーマで結んで描くのは、韓国ではできても、日本が関係国だったら絶対、製作は出来ないんだろうな〜とも思う。

お国柄は、映画でもわかる。それもまた、おもしからずや。