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日々の気づきと雑感 食べもの、映画、本に天気が多いです

映画『幸福なラザロ』を観ていると

月曜日とバランスを取るかのように、静々と過ごした火曜。そのまま、いつもの映画館の最小シアターで、映画『幸福なラザロ』を観る。

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実直、愚直な主人公。当の本人は、そう思ってしていない姿勢、態度が余計に、善人、聖人に思えてくる。

時間軸がずれるタイムスリップの要素もあり、ここからラストに向けて新たな展開があるのかな、と観ていたその時、館内が大きな揺れに包まれた。

地震スマホから警戒音が出る人もいる。シアター故に頑丈かもしれないが、いかんせん、普通の外の揺れはわからない。震源地から遠いのかどうかも。

そこで、スマホを取り出し暗くして地震速報を見ると、実家の方が大きく揺れた表示。すぐに館内を出て、駐車場で、実家に電話する。揺れは大きかったが、人にも家にも被害はないと。ただ、寝室が危ないなら、茶の間の隣の広間を使うことも提案してみる。余震にも注意とも。

ひと安心して帰宅すると、向こうの様子を流している。同じ市内でも、震源地から離れた場所のため、速報値の震度よりは数ランク下だったとわかる。

映画は、その後も皆は見たであろう。

ただ、危機意識が薄いとも思う。映画館での場内アナウンスもない。

いきなり外に飛び出すわけにもいかず、シアター内は比較的強固かもしれないが、自宅や実家の事を考えれば、そのまま見続ける事にはならない。

人間は、危機を意識したくないようにできているというが、希薄では身を守る事ができないのでは。地震大国日本で、災害が多いため、キャッシュカードよりも現金が安心として普及率が低いのに、いざという時は、平和ボケな人種とは言わないが、鈍感なのはどうしてか不思議になる。東日本大震災を経験しているなら、なおさらなはずではないのかなとも。

そして今は、何事もなかったかのようにテレビでは、娯楽番組が流れている。

ボケない程度に感じる幸せのありがたさかな。