徒然ブログ 風まかせ筆まかせ

日々の気づきと雑感 食べもの、映画、本に天気が多いです

映画『楽園』を観る

晴れたいい空、いい天気。

室内をアチコチ片付けスッキリしてみる。真面目に?すればお腹もすく。

満たされたら、今日はおしまい。

とする訳にはいかない方法を選ぶ。

用事を済ます前に、いつもの映画館で『楽園』のチケットを買い、舞い戻る。広いシアターで、スクリーンサイズを存分に味わえる席に座る。

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青田に囲まれたY字路で起こった少女失踪事件から12年後、未解決のまま再び惨劇が。容疑者として住民の疑念から追い詰められていく青年に綾野剛が、孤独を抱えながら生きるさまを熱演する。消息を絶った少女の親友が杉咲花。罪の意識を背負いながら成長していく。村八分になり孤立を深め壊れていく男に佐藤浩市。次第に正気は失われ、想像を絶する事件へと発展する。という物語。

生まれた土地を好む人、好まない人、好まないでも住まざるを得ない人、その土地を離れたかった人、離れざるを得なかった人。生まれた土地が楽園なのか、今のところがそうなのか?楽園はあるのか、求める者にはたどり着けるものなのか?ムラ社会の狭さ、怖さも感じる作品。綾野剛の感情を内包させながら、時に吐き出したり閉じ込めたり、自分のものにしていて、ますます好きな役者になってきた。大御所の佐藤浩市は、存在感の強さから、時折り標準語になってしまうところや、老け役、狂う役ながらハンサムに振る舞ってみえるという、どうしても粗探しになってしまうという好きこそ故の行為がここに出る。タイトルロールが、エンドロールの直前に流れる演出、感涙するヒトもいたようで、暗いテーマながらも、どこかに、安堵というか、受容と前向きさを覚えるものになった。

この日の昼は、蕎麦やで新そば!と決め込むも、早々に売り切れ、混雑の店を後にし、半ばランチ難民と化していた末にたどり着くは職場から徒歩5分の初来店。

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かき揚げ蕎麦のかき揚げのパリパリさの中の野菜の甘さが初食感、初食味。

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天ぷら蕎麦も、天ぷら満載で美味しそう。

実は、昨日の帰省先からの戻り道に寄ろうとしたお店も、新そば効果に連休効果が重なり混んでいたために、スルーしただけに、ありつけることの嬉しさ哉。

お腹を空かせた道中、その景色の綺麗さに思わず道端にとめてパチリ。

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晩秋の前には錦秋という言葉がある。宮本輝の男女の往復書簡を用いた恋愛小説のタイトルでもあるが、まさしく?この言葉がピッタリの光景を目にする事ができた。

生まれ月ゆえに、秋が好きで、秋に敏感で、秋に埋もれていたいと思わせる光景で、その心地よさから、ひととき、意識から空いたお腹のことは消えていた。