徒然ブログ 風まかせ筆まかせ

日々の気づきと雑感 食べもの、映画、本に天気が多いです

映画『こはく』を観る

連休明けの昨日の朝。出勤時間をスライドしていた。コーヒーショップで小1時間の本読みタイム。

切り替え上手とはいえず、いきなりスイッチが入るタイプではない故に、この位が丁度いい。

そうして、今日は、いつもの映画館の2番目に小さいシアターで、映画『こはく』を観る。

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幼い頃に出ていった父の工場を継ぎ経営を立て直すも、どこか不安を感じている弟。ある日、虚言癖のある兄から、父を見たと告げられる。二人は父を捜して街を歩きながら、両親の人生に想いを馳せ自分を見つめ直してゆく…。監督の実体験をベースに紡ぐ、家族をめぐる愛と優しさの物語。とある。

弟役の井浦新のクセのない顔が映画向きで、演技の自然さを手伝っていた。芸人アキラ100%こと大橋彰も、俳優志望だっただけに、クセあり俳優よりは、ずっとよかった。

離別した父への複雑な想い。父と子の両方の想いを知る母。

探し出した父に告げる最初のことは、母の死。後は、言葉は出ず、ただただ、三人で抱き合っていた。言葉は感情にはかなわないのかもと思ったシーンだった。

子が父へ抱く想い、感情以上に、父が子を想うものは大きいと改めて感じた。いい作品だった。